音丸耕堂とは?
おとまるこうどう
音丸耕堂は精緻な彫漆技法で知られる漆芸家で、重要無形文化財保持者に認定された近現代日本を代表する漆工芸の名手です。
音丸耕堂(おとまる こうどう、1898〜1997年)は石川県出身の漆芸家です。彫漆(ちょうしつ)の技法において卓越した技術を持ち、1955年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
彫漆とは、漆を何十層・何百層と塗り重ねて厚みを持たせた後、その層を彫刻刀で精緻に彫り込んで文様を表す技法です。中国から伝わったこの技術を音丸は独自に発展させ、花鳥風月などをモチーフにした繊細かつ立体的な作品を生み出しました。
音丸耕堂の作風の主な特徴は次のとおりです。
- 数十層以上の漆を塗り重ねた堅牢な素地
- 緻密な彫刻による高い浮彫り感
- 朱・黒・緑など多色の漆層を活かした色彩表現
- 伝統中国文様と日本的情緒の融合
音丸は長寿にも恵まれ、晩年まで創作を続けました。その作品は東京国立博物館など主要な博物館に収蔵されており、日本の漆芸史において不朽の地位を占めています。
使い方・例文
漆芸の展覧会や工芸史の解説で、彫漆の技法を紹介する際に音丸耕堂の名と作品が頻繁に引用されます。
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