電力系統とは?
でんりょくけいとう
電力系統とは、発電所から家庭や工場まで電気を安定して届けるための、発電・送電・変電・配電設備が一体となったネットワーク全体のことです。
電力系統とは、電気を発生させる発電設備から、送電線・変電所・配電線を経て、家庭や工場などの需要家(消費者)に至るまでの一連の電力インフラを指します。単に「電気を流すための線」ではなく、発電・変電・送電・配電の各段階が有機的に連携して成り立つ複合システムです。
電力系統は大きく次の段階に分けられます。
- 発電:火力・水力・原子力・太陽光・風力などにより電力を生成
- 送電:超高圧(数十万ボルト)で長距離を効率よく輸送
- 変電:変電所で段階的に電圧を下げる
- 配電:低圧に変換し家庭・商業施設へ供給
電力は「ためにくい」特性を持つため、需要と供給をリアルタイムに一致させることが不可欠です。系統全体の周波数(日本では東日本50Hz・西日本60Hz)を安定させながら、系統オペレーターが常時監視・制御を行っています。再生可能エネルギーの普及に伴い、天候による出力変動を吸収する蓄電池や系統制御技術(スマートグリッド)の重要性が増しています。
停電・系統事故が発生した際に広域的な影響を最小化するため、系統は地域間でも相互連系されており、日本でも東西の周波数変換設備を介した連系が行われています。
使い方・例文
大型台風の後に変電所が被害を受けると電力系統の一部が孤立し、広域停電が起きることがあります。こうした際に隣接系統から電力を融通するのも電力系統の連系機能の働きです。
この用語をシェア
最終更新: