近親調とは?
きんしんちょう
近親調とは、ある調と調号が近く、共通の音を多く持つことから転調が自然に行いやすい関係にある調のことです。
近親調(きんしんちょう)とは、西洋音楽の調性理論において、ある基準となる調(主調)と密接な関係にある調のグループを指します。共通する構成音が多く、転調してもスムーズに聴こえるため、作曲・編曲で頻繁に使用される関係です。
近親調の種類は主に以下の5つに分類されます。
- 平行調: 同じ調号を持つ長調・短調の組み合わせ(例: ハ長調とイ短調)
- 同主調: 主音が同じで長調・短調が異なる組み合わせ(例: ハ長調とハ短調)
- 属調: 主調の完全5度上の調(例: ハ長調に対するト長調)
- 下属調: 主調の完全4度上(完全5度下)の調(例: ハ長調に対するヘ長調)
- 属調・下属調それぞれの平行調
五度圏上では、近親調は基準の調のすぐ隣に位置します。調号の差が1〜2つ程度の調はすべて近親調に含まれることが多く、古典・ロマン派の作曲家たちは楽章間や展開部での転調に積極的に近親調を活用しました。
これに対して、調号の差が3以上の調は「遠隔調」と呼ばれ、転調には工夫が必要です。ロマン派以降の作曲家はあえて遠隔調への転調を用いて驚きや劇的な効果を生み出しています。和声法・音楽理論の学習において転調の基礎を理解するうえで欠かせない概念です。
使い方・例文
ハ長調の曲を展開部でイ短調(平行調)に転調させると、同じ調号を共有するため近親調への自然な転調として聴こえます。
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