赤血球恒数とは?
せっけっきゅうこうすう
赤血球恒数とは、赤血球の大きさや血色素量を数値化した指標で、貧血の種類を鑑別するために用いられます。
赤血球恒数(red cell indices)は、赤血球1個あたりの平均的な体積・血色素量・血色素濃度を表す三つの指標の総称です。血球計数検査(CBC)から算出され、貧血の形態学的分類に欠かせない情報を提供します。
主な三指標は以下のとおりです。
- MCV(平均赤血球容積):赤血球1個の平均体積をフェムトリットル(fL)で示す。基準値は80〜100 fL程度で、低値なら小球性、高値なら大球性と判断する。
- MCH(平均赤血球血色素量):赤血球1個に含まれる血色素の平均量をピコグラム(pg)で示す。鉄欠乏性貧血では低下しやすい。
- MCHC(平均赤血球血色素濃度):赤血球内の血色素濃度をパーセントで示す。遺伝性球状赤血球症では上昇することがある。
これらの値を組み合わせることで、貧血を小球性低色素性(鉄欠乏・サラセミアなど)、正球性正色素性(急性出血・溶血など)、大球性(葉酸・ビタミンB12欠乏など)に分類でき、原因疾患の絞り込みに役立ちます。
使い方・例文
健康診断や病院の血液検査で「MCV 72 fL」と報告された場合、小球性貧血として鉄欠乏性貧血などを鑑別する際に赤血球恒数が参照されます。
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