赤沈とは?
せきちん
赤沈とは、抗凝固剤を加えた血液を静置したときに赤血球が沈む速さを測る検査で、炎症や組織損傷の有無を調べるスクリーニングに使われます。
赤沈(せきちん)は「赤血球沈降速度(ESR:Erythrocyte Sedimentation Rate)」の略称です。採取した血液に抗凝固剤を加えて細いガラス管(ウェスターグレン法では200mm管が標準)に立て、1時間後に赤血球が沈降した距離(mm)を測定します。
赤血球が早く沈む(赤沈が亢進する)主な原因としては次のようなものがあります。
- 細菌感染症・結核などの感染症
- 関節リウマチ・膠原病などの自己免疫疾患
- 悪性腫瘍(がん)
- 貧血(赤血球数が減ると沈降が速くなる)
- 妊娠・高齢
逆に赤沈が遅くなる(低下する)のは多血症(赤血球増多症)などの場合です。赤沈はC反応性タンパク(CRP)と並ぶ炎症マーカーですが、CRPより反応が遅く特異性も低いため、単独で診断に用いられることは少なく、他の検査と組み合わせて使われます。検査が安価で簡便であることから現在も広く実施されています。
使い方・例文
「原因不明の発熱や体重減少がある患者に対して、赤沈やCRPを測定して炎症・感染症の有無をスクリーニングします。」
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