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記述倫理学とは?

きじゅつりんりがく

記述倫理学とは、道徳的な善悪を規定するのではなく、人々が実際にどのような道徳観をもっているかを客観的に記述・分析する倫理学の一分野です。

記述倫理学(descriptive ethics)とは、社会や文化において人々が実際に有している道徳的信念・価値観・行動規範を、科学的・経験的な方法で記述・調査比較する倫理学の一領域です。「こうすべきだ」という規範を定める規範倫理学とは対照的に、「実際にこう考えられている・こう行われている」という事実を扱います。

記述倫理学の主な研究手法には次のものがあります。

  • 文化人類学的調査:異文化間の道徳観の比較
  • 社会学的調査:集団内の価値観の分布と変容の追跡
  • 心理学的実験:道徳判断がどのような認知プロセスで行われるかの解明
  • 歴史的分析:時代による道徳規範の変遷

倫理学は大きく「記述倫理学」「規範倫理学」「メタ倫理学」の三つに分類されます。記述倫理学は価値判断を含まず、あくまで道徳現象を客観的に記述するため、自然科学や社会科学に近い性格をもちます。たとえば「この社会では正直が美徳とされている」という命題は記述倫理学的な主張です。

実践的には、政策立案・医療倫理・ビジネス倫理などの場面で、対象集団の価値観の実態把握に活用されます。

使い方・例文

「異なる文化圏で嘘に対する許容度がどう違うかを調査・比較する研究」は、記述倫理学の典型的な取り組みです。

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