范蠡とは?
はんれい
范蠡は、春秋時代の越の宰相として越王勾践を助けて呉を滅ぼし、その後商人として巨万の富を築いた中国の伝説的人物です。
范蠡(はんれい、紀元前536年頃〜紀元前448年頃)は、中国春秋時代の政治家・軍師・商人です。越の宰相として越王勾践に仕え、呉越の抗争において越国の復興と呉国への復讐を実現させた立役者として知られています。
越王勾践が呉に敗れて屈辱的な臣従を余儀なくされた後、范蠡は文種とともに勾践を支えて臥薪嘗胆の復讐計画を推進しました。美女西施を呉王夫差に贈って油断させる策略なども范蠡の献策とされており、長期にわたる謀略と内政充実の末、越は呉を滅ぼすことに成功しました(紀元前473年頃)。
功を成し遂げた後、范蠡は「飛鳥尽きて良弓蔵められ、狡兎死して走狗烹らる」という言葉を残して官職を捨て、斉国へ移住しました。その後は商人に転身し、農業・商業に励んで三度巨富を築きました。蓄えた富を貧者に分け与えたとも伝えられ、「陶朱公」の号で後世に商業の神として崇められるようになりました。
范蠡の生き方は、功成り名遂げても欲張らず身を退く処世術の手本として中国文化に深く根ざしており、商業・経営においても知恵と倫理の象徴的存在として語り継がれています。
使い方・例文
中国の故事や歴史小説では、功を遂げた後に潔く退場する賢人の例として范蠡の名がしばしば挙げられます。
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