良寛とは?
りょうかん
良寛とは、江戸時代後期に活躍した曹洞宗の僧侶・歌人・書家で、托鉢と清貧の生活のなかで子どもたちと遊び、純粋な心で詩歌や書を残した人物です。
良寛(りょうかん、1758〜1831年)は、江戸時代後期の越後国(現在の新潟県)出身の禅僧・歌人・書家です。曹洞宗の僧として修行を積みながら、一切の名誉や地位を求めず、五合庵(ごごうあん)などの庵に暮らして清貧の生涯を送ったことで知られています。
良寛は備中玉島(現・岡山県倉敷市)の円通寺で国仙和尚のもとに師事し、長年の修行を経て印可(修行の完成を証明する証書)を授かりました。しかし寺の住職となることを望まず、故郷の越後に帰り、民衆のなかで托鉢しながら生涯を送りました。
良寛の人物像を特徴づけるものとして、以下が挙げられます。
- 子どもたちと毬つきや隠れんぼをして遊ぶ純真な心
- 世俗的な名声や権力への無関心、徹底した清貧の精神
- 和歌・漢詩・俳句を多数残した詩人としての才能
- 王羲之の書風を慕いながら独自の境地に達した書の美しさ
良寛の書は「天衣無縫」と評され、技巧を超えた自然な美しさが今も多くの人を魅了します。晩年は弟子の貞心尼との交流が知られ、互いに歌を詠み交わした「蓮の露」などの作品が残されています。越後の民衆に深く愛され、現代においても良寛ゆかりの地は多くの人が訪れる場所となっています。
使い方・例文
「良寛さん」と親しみを込めて呼ばれるその人柄は、子どもたちと無邪気に遊ぶ姿や、権力に媚びない清廉な生き方を象徴するものとして、今も語り継がれています。
この用語をシェア
最終更新: