自己概念とは?
じこがいねん
自己概念とは、「自分はどんな人間か」について個人が持つ考えや認識の総体で、性格・能力・価値観・社会的役割などに関する自己イメージのことです。
自己概念(self-concept)は、心理学において「自分自身についての知識・評価・信念の集合」と定義されます。単一の固定したものではなく、様々な側面から構成されると考えられています。
自己概念の主な構成要素として以下のものが挙げられます。
- 自己記述:「私は内向的だ」「私は運動が得意だ」などの客観的な自己イメージ
- 自己評価(自尊感情):その自己イメージに対してどれほど肯定的・否定的に感じるか
- 理想自己:「こうありたい自分」というイメージ
- 義務自己:「こうあるべき自分」というイメージ
自己概念は幼少期の養育体験、教育環境、文化、他者との比較、成功・失敗体験などを通じて形成・変化します。ハイキンズらの研究では、自己概念が明確で安定している人(high self-concept clarity)は精神的健康が高い傾向があるとされています。
カール・ロジャーズは「現実自己」と「理想自己」のギャップが大きいほど心理的苦しみが生じると指摘しました。自己概念は動機づけ・対人行動・感情調節にも深く関わるため、カウンセリングや教育心理学において重要な概念として扱われています。
使い方・例文
「私は数学が苦手な文系人間だ」という思い込みが、数学的な課題への挑戦を最初から避けさせてしまう場面は、自己概念が行動に影響を与える典型的な例です。
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