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肝炎Bウイルスとは?

かんえんびーういるす

肝炎Bウイルスとは、血液や体液を通じて感染し、急性・慢性の肝炎や肝硬変・肝がんを引き起こすDNAウイルスです。

肝炎Bウイルス(HBV:Hepatitis B virus)は、ヘパドナウイルス科に属するDNAウイルスで、肝細胞選択的に感染して増殖します。世界的には慢性感染者が数億人にのぼるとされ、肝臓病の主要な原因として公衆衛生上の重大な課題となっています。

感染経路は主に血液・性的接触・母子感染(垂直感染)の三つです。輸血や注射針の共用、医療従事者の針刺し事故などによる血液を介した感染が代表的ですが、感染者との性的接触や、出産時の産道感染も重要な経路です。感染後の転帰は感染時の年齢や免疫状態によって大きく異なり、成人感染では多くが急性肝炎として発症し自然回復しますが、乳幼児期の感染では慢性化しやすい傾向があります。

慢性化した場合の経過は以下のように段階的に進むことがあります。

  • 無症候性キャリア期:ウイルスは体内にいるが肝炎の活動性が低い状態
  • 慢性活動性肝炎:肝細胞の炎症・壊死が持続する状態
  • 肝硬変:長期の炎症による肝臓の線維化・硬化
  • 肝細胞がん:慢性感染の合併症として生じるリスクが高い

HBVに対しては有効なワクチンが存在し、日本では1985年から高リスク者へのワクチン接種が進められ、2016年からは定期予防接種に組み込まれました。慢性感染者には抗ウイルス薬(核酸アナログ製剤やインターフェロン)による治療が行われ、ウイルスの増殖を抑制して肝硬変や肝がんへの進行を防ぐことが治療目標です。

使い方・例文

健康診断の血液検査でHBs抗原が陽性と判定された場合、肝炎Bウイルスに感染している可能性があるため、専門医による精密検査が必要です。

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