総漁獲可能量とは?
そうぎょかくかのうりょう
総漁獲可能量とは、水産資源を持続的に利用するために国や地域が定める、一定期間内に漁獲してよい魚介類の上限量のことです。
総漁獲可能量(そうぎょかくかのうりょう)は、英語ではTAC(Total Allowable Catch)と呼ばれ、特定の魚種について一定の漁期(通常は1年間)に漁獲できる最大量を国や地域の行政機関が設定する制度です。
この制度の目的は、乱獲による水産資源の枯渇を防ぎ、将来にわたって持続的な漁業を維持することにあります。科学者が資源調査や個体群動態モデルを用いて資源量を推定し、その結果をもとに政府が漁獲枠を決定します。枠の配分は漁業者や漁業団体ごとに割り当てられ、超過漁獲は禁じられています。
日本では1997年の漁業法改正によりTAC制度が導入され、マサバ・スケトウダラ・マイワシ・サンマ・スルメイカなど主要魚種が対象に加えられてきました。近年は対象魚種が拡大され、資源管理の強化が図られています。
一方、TAC設定には課題もあります。
- 資源量の推定には不確実性が伴う
- 複数国が関与する国際的な魚種では国際交渉が必要になる
- 設定した枠を実際に守らせる監視・取締りが必要
- 漁業者の生計への影響を配慮した社会的調整が求められる
使い方・例文
例えば、日本近海のマサバについて「今漁期の総漁獲可能量は〇〇トン」と設定され、各漁業者に配分が行われます。配分量を超えた漁獲は違法となり、資源の回復が優先されます。
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