紫外線照射とは?
しがいせんしょうしゃ
紫外線(UV)を照射することで微生物のDNAを損傷させ、殺菌・消毒を行う物理的な処理技術のことです。
紫外線照射(UV照射)とは、波長200〜400nmの紫外線を対象物に当て、細菌・ウイルス・カビなどの微生物が持つDNA(核酸)を損傷させて増殖能力を失わせることで殺菌・消毒を行う技術です。薬品を使わない物理的な処理であるため、残留物質が生じない点が最大の利点です。
殺菌効果が最も高いのは波長250〜270nm付近(UV-C領域)とされており、この波長帯はDNAの吸収ピークに近く、光化学的損傷を効率よく引き起こします。
主な応用分野は多岐にわたります。
- 上水道・浄水処理:クリプトスポリジウムなど塩素耐性の高い病原体への対策として導入が進んでいます。
- 医療・製薬:手術室・クリーンルーム・器具の表面殺菌に使用されます。
- 食品製造:包装容器・作業台の表面や空気の殺菌に活用されます。
- 排水処理:塩素に代わる放流前の消毒方法として採用されています。
注意点としては、紫外線は透明度の高い水中や薄膜表面には有効ですが、濁度が高い液体や影になる部分には届きにくいこと、また人体の皮膚・眼への照射は傷害を引き起こすため、使用時には適切な遮蔽・安全管理が必須です。
使い方・例文
水道局が導入している紫外線処理設備で飲料水の塩素耐性病原体を不活化するケースや、コンビニの食品製造ラインでUVランプが包装材を殺菌するケースがその代表例です。
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