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純粋理性批判とは?

じゅんすいりせいひはん

イマヌエル・カントが1781年に著した哲学書で、人間の認識能力と理性の限界を体系的に分析した近代哲学の金字塔です。

『純粋理性批判』(ドイツ語: Kritik der reinen Vernunft)は、ドイツの哲学イマヌエル・カント(1724〜1804年)が1781年に刊行し、1787年に改訂した主著です。「批判」とは否定ではなく「能力の吟味・検討」を意味し、この書では人間の「純粋理性」、すなわち経験に依らない先天的な認識能力を徹底的に解剖しています。

カントはそれまでの哲学を二分していた合理論(デカルトライプニッツら)と経験論(ロック・ヒュームら)を統合する「コペルニクス的転回」を唱えます。すなわち「対象が認識に合わせるのではなく、認識が対象を構成する」という立場です。人間は空間・時間という先天的な直観形式と、因果律などのカテゴリーによって初めて経験を秩序づけられる、と論じました。

書は三部構成になっています。

  • 超越論的感性論:空間・時間は外界の性質ではなく主観の直観形式である
  • 超越論的分析論:悟性のカテゴリーが経験的知識を可能にする
  • 超越論的弁証論:神・自由・霊魂といった形而上学的問題に理性を適用すると矛盾(アンチノミー)が生じる

この著作はカント哲学全体(三批判書)の出発点となり、その後のドイツ観念論やフッサールの現象学など近現代哲学に決定的な影響を与えました。

使い方・例文

哲学の講義や思想史の文脈で「認識論」「先験的」「カテゴリー」といった概念が登場するとき、その多くはこの書の議論を土台にしています。

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