第一種誤りとは?
だいいっしゅあやまり
第一種誤りとは、統計的検定において帰無仮説が真であるにもかかわらず棄却してしまう誤りです。
第一種誤り(Type I Error)は、統計的仮説検定における誤りの一種で、本当は正しい帰無仮説(H₀)を誤って棄却してしまうことを指します。「偽陽性」や「フォールスポジティブ」とも呼ばれます。
たとえば、実際には無効な薬が有効であると誤って判断する場合や、実際には差がない二群を「有意差あり」と誤って結論づける場合が第一種誤りに相当します。
第一種誤りに関する重要な概念は以下のとおりです。
- 第一種誤りを犯す確率は有意水準(α)と呼ばれ、一般的にα=0.05(5%)が用いられる
- αを小さくすると第一種誤りは減るが、第二種誤りは増えるトレードオフがある
- 多重検定では検定を繰り返すほど第一種誤りが生じやすくなる(ボンフェローニ補正などで対処)
- 医学・心理学・品質管理などで「見落とせない誤り」として重要視される
第一種誤りと第二種誤りは統計的検定の両輪をなす概念です。研究デザインの段階で適切な有意水準とサンプルサイズを設定し、両方の誤りのリスクを管理することが信頼性の高い研究・分析に不可欠です。実務では、誤りの種類によるコストを比較して有意水準を決定することもあります。
使い方・例文
「実際には効果がない新薬について検定したところp値が0.03となり、α=0.05で帰無仮説を棄却した。しかしこれは第一種誤りの可能性がある」という形で使われます。
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