竪堀とは?
たてぼり
竪堀とは、山城の斜面を縦方向(上下方向)に掘り下げた堀で、敵兵の横移動を遮断する防御施設です。
竪堀とは、城郭の防御施設のひとつで、山や丘の斜面を縦(上下)方向に掘り込んだ溝状の堀を指します。斜面を横方向に掘る横堀が敵の接近を正面から防ぐのに対し、竪堀は斜面を横切る方向の移動を遮断することを主目的としています。
山城では、敵が斜面を登る際に横方向にルートを変えながら弱点を探すことがあります。竪堀はこの横移動を阻むために設けられ、斜面上部の主郭から下方の谷に向かって深く掘り下げられます。敵兵は竪堀を越えるか、堀に沿って上下に移動しなければならず、守備側が有利な位置から攻撃を加えられます。
さらに発展した形として、複数の竪堀を並列させた「畝状竪堀群」があります。斜面に幾筋もの竪堀を並べることで、敵の移動を格子状に制限し、より強固な防御線を形成します。この技法は特に畿内・中国地方の山城に多く見られ、戦国後期の築城術の発達を示す遺構として注目されています。
竪堀の遺構は地形として現在も残っており、月山富田城(島根県)や観音寺城(滋賀県)などで確認できます。山城見学の際には、斜面を縦断する溝の跡が竪堀の痕跡です。
使い方・例文
月山富田城跡(島根県)の斜面には竪堀の跡が複数残っており、城跡を歩くと斜面を縦断する溝状の地形として確認することができます。
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