立つ鳥跡を濁さずとは?
たつとりあとをにごさず
「立つ鳥跡を濁さず」とは、去り際には後始末をきちんとして、見苦しくない状態にしておくべきだという教えの慣用句です。
「立つ鳥跡を濁さず」は、水鳥が飛び立った後の水面が澄んでいることにたとえた日本のことわざです。その場を立ち去るときには、周囲を乱さず、きれいに整えてから去るべきだという行動規範を表しています。
もともとは自然界の観察から生まれた表現で、「立つ」は鳥が飛び立つこと、「跡を濁さず」は飛び立った後の水が濁らないことを指します。転じて、人間関係や仕事の場において退く際のマナーや礼儀を説く言葉として使われるようになりました。
この言葉が重視される場面には、次のようなものがあります。
- 会社を退職するとき、引き継ぎをしっかり行う
- 引越しのとき、部屋を元通りに清掃する
- イベントや集会の後、会場を片付けて帰る
- チームを離れる際に、担当業務を整理してから去る
日本社会では「立つ鳥」の精神は美徳とされており、礼節や配慮の象徴として広く共有されています。似た意味の表現に「後は野となれ山となれ」の反対概念があり、責任を持って最後まで務めを果たす姿勢を称えるときに引用されます。
使い方・例文
長年勤めた会社を辞めるとき、マニュアルを整備し担当取引先へのあいさつも済ませた彼の行動はまさに「立つ鳥跡を濁さず」の手本だと同僚から称賛された。
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