王安石とは?
おうあんせき
王安石とは、北宋時代の中国の政治家・文学者で、神宗皇帝のもとで「新法」と呼ばれる大規模な政治改革を断行したことで知られる人物です。
王安石(おうあんせき、1021〜1086年)は、北宋中期を代表する政治家・思想家・詩人です。唐宋八大家の一人に数えられる優れた文学者でもあり、政治と文学の両面で宋代に大きな足跡を残しました。
彼が歴史上最も注目される理由は、神宗皇帝の信任を得て1069年から推進した「新法(王安石の変法)」と呼ばれる一連の改革です。この改革の主な内容は以下の通りです。
- 青苗法:農民が農閑期に政府から低利で資金を借りられる制度
- 募役法:従来の徭役(強制労働)を廃止し、金銭で代替できるようにした
- 保甲法:農民を組織して自衛・治安維持の役割を担わせた
- 均輸法・市易法:物価安定と流通改善を目的とした商業政策
これらの改革は財政再建と民衆の負担軽減を目指したものでしたが、旧来の体制を守る保守派(司馬光らが中心)と激しく対立しました。神宗の死後、旧法党が復権して多くの新法は廃止されます。
王安石の改革は成否が分かれる評価を受けてきましたが、近代以降は先進的な経済政策として再評価されることもあります。中国史における改革政治の象徴的な人物として、今日も広く論じられています。
使い方・例文
中国史や東洋史の授業では「新法・旧法の党争」として登場します。中国の経済思想や財政改革を論じる文脈でも頻繁に取り上げられる人物です。
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