本文へスキップ

洞窟サンゴとは?

どうくつさんご

洞窟サンゴとは、洞窟の天井や壁面に形成される炭酸カルシウムの二次生成物(スペレオテム)の一種で、形状がサンゴに似ることからこの名がついています。

洞窟サンゴ(どうくつさんご)は、鍾乳洞などの洞窟内部の天井・壁・床などに形成される炭酸カルシウム方解石アラゴナイト)製の二次生成物(スペレオテム)の一種です。英語では「cave coral」または「cave popcorn(洞窟のポップコーン)」とも呼ばれます。本物の生物であるサンゴとは全く異なる無機的な鉱物の堆積物ですが、その丸みを帯びた突起が密集した外観がサンゴを連想させることからこの名称が定着しました。

洞窟サンゴの形成メカニズムについては複数の説があります。主な成因として考えられているのは以下の過程です。

  • 炭酸カルシウムを溶かした水分が岩壁の微細な亀裂から染み出し、蒸発・脱ガスにより析出して球状に成長する
  • 空気の流れ(洞窟内の気流)による水分の散布と乾燥が凹凸のある表面を作り出す
  • 藻類や微生物が関与して核となり、その周囲に炭酸カルシウムが沈殿する

形状はコブ状・ブドウ状・花芽状とさまざまで、大きさも数ミリから数センチ程度のものが多いです。白色や乳白色のものが一般的ですが、含まれる不純物により褐色・灰色に見えることもあります。

鍾乳石・石筍・石柱などと並んで洞窟観光の見どころとなることが多く、国内外の観光洞窟でも見られる洞窟地形の一つです。形成には長い年月がかかるため、触れることによる損傷を防ぐ保護管理が重要です。

使い方・例文

「鍾乳洞のツアーで洞窟サンゴが壁一面に広がる光景に驚いた」「地質・洞窟探検の解説で二次生成物の種類として登場する」のような場面で使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語