株式持ち合いとは?
かぶしきもちあい
株式持ち合いとは、複数の企業が互いに相手の株式を保有し合うことで、安定株主を確保しながら友好的な関係を維持する慣行です。
株式持ち合い(かぶしきもちあい)とは、A社がB社の株式を保有し、同時にB社もA社の株式を保有するという、企業間で株式を相互に持ち合う慣行です。日本企業特有の株主構造として長らく機能してきました。
持ち合いが生まれた背景には、高度経済成長期に銀行や取引先企業と安定的な関係を構築する必要があったことが挙げられます。敵対的買収を防ぐための「安定株主工作」としても機能し、互いに株式を持ち合うことで、外部からの買収攻勢に対して「絶対に売らない株主」を確保できるというメリットがありました。
一方で、持ち合いには以下のような問題点も指摘されています。
- 株主としての監視機能の低下:互いに株を持ち合っているため、相手企業の経営を厳しく批判しにくくなる。
- 資本効率の悪化:事業に直接関係しない株式を大量に保有することで、自己資本利益率(ROE)が低下する。
- 市場流動性の低下:大量の株式が市場に出回らないため、株価形成や市場の活性化が損なわれる。
2000年代以降のコーポレートガバナンス改革(特にスチュワードシップコードやコーポレートガバナンス・コードの導入)により、機関投資家や規制当局から解消を求める圧力が強まり、日本企業の持ち合い株式は減少傾向にあります。
使い方・例文
メインバンク制が盛んだった時代、銀行と主要取引先が互いに株式を持ち合うことで安定した融資・取引関係を維持するのが典型例です。現在も自動車メーカーとサプライヤー間などで部分的な持ち合い関係が残っています。
この用語をシェア
最終更新: