栄久庵憲司とは?
えくあんけんじ
栄久庵憲司とは、醤油瓶や新幹線の内装など日本の生活を形づくったプロダクトデザイナーで、GKデザイングループを創設した日本インダストリアルデザインの先駆者です。
栄久庵憲司(えくあん けんじ、1929〜2015年)は、日本を代表するプロダクトデザイナーです。東京藝術大学在学中の1952年、GKデザイン研究所(後のGKデザイングループ)を設立し、以後半世紀以上にわたって日本の工業デザインをリードしました。
栄久庵のデザイン哲学は「道具」への深い敬意にあります。道具とは人間と世界をつなぐ媒介であり、機能・美・文化的意味が一体となるべきと考えました。この思想は著書『道具論』に体系化されています。代表的な仕事には次のものがあります。
- キッコーマン醤油卓上瓶(1961年)——シンプルで機能的なデザインは半世紀以上支持され続けている
- 新幹線の車内サイン・内装デザイン——移動体験の視覚的統合に貢献
- ヤマハのオートバイ——工業製品の美的価値を高めた仕事
GKデザイングループはモーターサイクル・電子機器・公共空間など幅広い領域でデザインを手がけ、日本の製造業の国際的競争力を支えました。栄久庵自身も国際工業デザイン団体(ICSID)の会長を務めるなど国際的に活躍し、日本のデザインの地位向上に貢献しました。2015年の逝去まで現役でデザインと思想の探求を続けた稀有な存在です。
使い方・例文
キッコーマンの醤油瓶はデザイン史の授業や博物館の展示で定番の事例として取り上げられ、「日本の日用品デザインの傑作」として栄久庵憲司の名とともに紹介されます。
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