柳家小三治とは?
やなぎやこさんじ
柳家小三治とは、昭和・平成の東京落語を代表する名人の一人で、人間国宝にも認定された落語家です。
柳家小三治(やなぎや こさんじ、1939〜2021年)は、東京(江戸)落語の大名人です。本名は郡山剛蔵(こおりやま たけぞう)。五代目柳家小さんに師事し、1981年に十代目柳家小三治を襲名しました。
小三治の落語の特徴は、噺に入る前に語られる長い「まくら(前置き)」にあります。まくらでは日常のエピソードや趣味(バイクや音楽など)を飄々とした語り口で話し、客席を温めてから本題の噺へと移ります。このまくらの巧みさ自体が芸として高く評価され、「まくらの小三治」とも呼ばれました。
本編の落語においても、過度な演技を排し、自然体で人物を描き出す写実的なスタイルが際立っており、「聞かせる落語」の真骨頂と評されました。得意な演目には「野ざらし」「朝日名所図会」「死神」「子別れ」などがあります。
2014年には桂米朝に次いで落語界で2人目の人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定されました。晩年まで高座を続け、2021年に82歳で逝去。多くの聴衆と後進の落語家に深い影響を残した昭和・平成を代表する噺家です。
使い方・例文
柳家小三治の高座では、本編の落語が始まる前に長々と語られるまくらを目当てにするファンも多く、「今日のまくらは何分あるか」が話題になるほど名物でした。
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