本文へスキップ

松方正義とは?

まつかたまさよし

松方正義とは、明治時代日本政治家・財政家で、第4・6代内閣総理大臣を務め、デフレ政策によって近代的な財政基盤を整備した人物です。

松方正義(1835〜1924年)は、薩摩藩出身の明治期を代表する財政家・政治家です。第4代(1891〜1892年)および第6代(1896〜1898年)内閣総理大臣を務めたほか、長期にわたり大蔵卿・大蔵大臣として明治政府の財政を主導しました。

最大の功績は、1880年代に断行した財政再建策、いわゆる「松方デフレ」です。西南戦争(1877年)による巨額の軍事費でインフレが深刻化していた明治日本において、不換紙幣の回収・増税・歳出削減を強力に推進しました。この緊縮財政によりインフレは抑制されましたが、農村部では深刻なデフレ不況を引き起こし、多くの農民が土地を失う事態となりました。

1882年には日本銀行を設立し、翌1885年には銀本位制に基づく兌換銀行券(日本銀行券)の発行を開始するなど、近代的な中央銀行制度と通貨制度の基盤を築いた点でも高く評価されています。

また、当初は藩閥政府の中枢として政党政治に距離を置きましたが、晩年には元老として明治・大正の政局に影響を与え続けました。財政の安定なくして近代国家の形成はなかったとも言われ、松方の業績は明治の国家建設において重要な位置を占めています。

使い方・例文

明治の財政史を学ぶ際、「松方デフレ」や「日本銀行の設立」という文脈で松方正義の名前が頻繁に登場します。近代日本の経済・金融制度の原型を語る上で欠かせない人物です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語