杢糸とは?
もくいと
杢糸とは、色の異なる複数の繊維や糸を撚り合わせて作った、杢調(まだら模様)の風合いを持つ糸のことです。
杢糸(もくいと)とは、色や素材が異なる複数の繊維または糸を合わせて撚り、意図的にまだら・霜降り状の外観を持たせた糸のことです。「杢(もく)」は木目の模様を意味する言葉で、糸に木の断面のような複雑な色のグラデーションや斑(ふ)を生み出すことからこの名が付けられています。英語では「melange yarn(メランジェヤーン)」や「marl yarn(マールヤーン)」と呼ばれます。
杢糸の製造方法にはいくつかの種類があります。
- 原料混紡:紡績前に異なる色の繊維を混ぜ合わせてから紡ぐ方法。もっとも一般的。
- 引き揃え撚り:染色済みの異なる色の糸を複数本引き揃えて撚り合わせる方法。
- 部分染め:白い糸を後から部分的に染色して杢調に仕上げる方法。
杢糸を用いた生地の最大の特徴は、均一染めでは得られない複雑な色の深みと立体感です。杢グレーや杢ネイビーなど霜降り状の表情は、Tシャツ・スウェット・ニットなどカジュアルウェアに広く使われており、落ち着いた色合いの中に程よいランダム感が生まれます。また、異素材(例:綿とポリエステル)を混紡した場合には、光沢感や機能性(速乾・伸縮性など)も異なるため、素材設計の面でも活用されています。
ファッションの文脈では「杢調」「霜降り」「メランジェ」などの表現で説明されることが多く、トレンドに左右されない定番素材として高い人気を保っています。
使い方・例文
グレーの杢スウェットは、単色グレーとは異なる霜降りの表情があり、シンプルなコーディネートに程よいニュアンスを加えてくれます。
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