李禹煥とは?
りうふぁん
李禹煥は韓国出身で日本を拠点に活動した現代美術家・思想家で、もの派の中心的理論家として余白や素材の在り方そのものを問い直す芸術実践で国際的に高く評価されています。
李禹煥(イ・ウファン、1936年生まれ)は韓国の慶尚南道出身の現代美術家・哲学者で、1950年代後半から日本を主な活動拠点としてきました。日本の現代美術運動「もの派」の理論的指導者として知られ、世界各地の主要美術館で作品を発表しています。
李禹煥の芸術の根底にあるのは、存在や知覚への問いです。「出会いを求めて」(1971年)などの著作で、人工物と自然物・行為と空間・観者との関係性を「出会い」として捉える独自の美学を展開しました。彼の代表的な作品シリーズには以下のものがあります。
- 「関係項」シリーズ――石・鉄板・ガラスを最小限に組み合わせた彫刻
- 「照応」シリーズ――点と線を繰り返す絵画、余白を重んじる構成
- 「風と共に」など大型インスタレーション
彼が追求するのは、過剰な表現や意味を削ぎ落とした「静けさ」のなかで観者が世界と向き合う瞬間を生み出すことです。2010年に韓国・釜山に「李禹煥美術館」が開館し、2014年には直島(香川県)にも「李禹煥美術館」が安藤忠雄設計で開設されています。フランス・ヴェルサイユ宮殿での展示など国際的な評価も高く、現代アートを代表する作家です。
使い方・例文
現代美術館や直島アートツアーを訪れる際に、「石と鉄板だけで構成された彫刻」として李禹煥の「関係項」シリーズが解説される場面が多くあります。
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