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提喩とは?

ていゆ

提喩とは、全体の一部分で全体を、あるいは全体で一部を表す修辞技法で、「パンを食べる」でパン全般(食事)を指すような表現がその典型です。

提喩(ていゆ)は、修辞学(レトリック)における比喩表現の一種です。英語では「シネクドキ(synecdoche)」と呼ばれます。対象の一部でその全体を、または全体でその一部を指し示す表現技法を意味します。

提喩には大きく分けて二つの方向性があります。

  • 部分で全体を表す:「頭数(あたまかず)」で人の人数を表す、「帆(ほ)」で帆船を表すなど。部分的な特徴や構成要素を挙げることで全体を指します。
  • 全体(上位概念)で部分(下位概念)を表す:「花見」といえば桜を指す、「魚(さかな)」を「鮭」の意味で使う方言的表現など。上位の概念語で特定の対象を指します。

日常会話に溶け込んでいる例も多く、「ご飯を食べる」(ご飯=食事全般)、「人手が足りない」(手=働く人)などは提喩的な表現です。また、「日本(国)が優勝した」とスポーツの代表チームを国名で指すのも提喩の一形態です。

提喩はしばしば換喩(メトニミー)と混同されますが、提喩は「属と種・全体と部分」という包含関係に基づく点が異なります。文学作品・詩・広告コピーなどで印象的な表現を生み出す技法として活用されます。

使い方・例文

「パンのために働く」(パン=生活費・食事)や「剣よりペンは強し」(剣=武力、ペン=言論)といった表現が提喩の例として国語や修辞学の授業で紹介されます。

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