張大千とは?
ちょうだいせん
張大千は、20世紀を代表する中国の画家で、伝統的な山水画・人物画から晩年の抽象的な「泼彩(はつさい)」技法まで幅広いスタイルを展開した巨匠です。
張大千(チャン・ダーチエン、1899〜1983年)は、四川省内江生まれの中国近代絵画を代表する画家です。幼少期から絵を学び、上海・日本・フランスなどで研鑽を積んだのち、中国古典絵画の正統的継承者として名声を博しました。
1941〜43年には敦煌莫高窟に長期滞在して壁画を模写し、中国古典絵画の深い理解を得ました。この敦煌体験は張大千の画風に大きな影響を与え、線の力強さと色彩の豊かさを融合させた独自のスタイル確立につながりました。
張大千の画業の特徴を整理すると、以下のようになります。
- 山水・花鳥・人物・走獣と広範なジャンルを自在にこなす多才さ
- 古典的な技法の徹底した習得と、そこからの大胆な逸脱
- 晩年に確立した「泼彩(はっさい)」―大胆に絵具を流す抽象的手法
- ピカソと親交をもつなど東西芸術の橋渡し的存在
国共内戦後は台湾・ブラジル・アメリカと移住を繰り返しながら制作を続け、台湾では現在も英雄的な芸術家として讃えられています。オークションでの落札額は中国人画家の中でも最高水準に位置しており、現代においても世界的な人気を誇ります。
使い方・例文
中国絵画の競売ニュースや美術館展覧会で「張大千の泼彩山水が高値で落札された」という形で言及される場面が典型的です。
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