弁証法とは?
べんしょうほう
弁証法とは、対立する二つの考えを統合してより高い真理へと至る思考・議論の方法であり、ヘーゲルが体系化したことで広く知られる哲学的概念です。
弁証法(べんしょうほう、Dialektik)は、古代ギリシャから発達した論理的思考・議論の方法です。もとは「対話によって真理を探る術」を意味しましたが、近代ドイツ哲学において大きく発展しました。
特にゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルが体系化した弁証法は、次の三段階の運動として知られています。
- テーゼ(正):最初の命題・主張
- アンチテーゼ(反):テーゼと矛盾・対立する命題
- ジンテーゼ(合):両者の矛盾を乗り越えてより高い次元で統合した命題
この「正・反・合」の運動が繰り返されることで、思想や現実がより高い段階へと発展していくと考えるのが弁証法の核心です。
マルクスはヘーゲルの弁証法を「唯物論」と結びつけ、歴史の発展を物質的・経済的条件の矛盾から説明する「弁証法的唯物論」へと転換しました。これは後のマルクス主義の理論的基盤となりました。
現代でも議論・交渉・思考プロセスを整理する枠組みとして、哲学・教育・ビジネスの分野で広く参照される概念です。
使い方・例文
職場での会議で「Aという案(正)」に対して「でもBという問題がある(反)」と指摘し、「ではAとBを組み合わせたC案にしよう(合)」とまとめる流れは、弁証法的な思考の実践といえます。
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