帳台構えとは?
ちょうだいがまえ
帳台構えとは、書院造の座敷において上段の間に接して設けられた、帳(とばり)を垂らす格式高い出入り口の造作のことです。
帳台構え(ちょうだいがまえ)とは、書院造の格式ある座敷(特に上段の間)において設けられる特殊な出入り口の造作です。「帳台」とは寝所や休憩のために帳(カーテン状の布)を垂らした空間のことで、帳台構えはその帳台への入り口として設けられた造作を指します。
帳台構えは通常、鴨居(かもい)と敷居(しきい)の間に引き違い戸を設け、その上部に欄間(らんま)装飾を組み込んだ形で構成されます。扉の形式には舞良戸(まいらど)や板戸などが用いられ、金具類も格式に応じた意匠が施されます。床の間の奥あるいは隣接した位置に配されることが多く、上段の間との動線を構成します。
帳台構えが持つ意味と特徴は以下の通りです。
- 床の間・付書院・違い棚とともに「書院造四飾」の一つとして位置づけられる
- 主君や客人の寝所・休息所への入り口として、極めて格式の高い造作
- 武家屋敷の対面の間や、御殿建築の上段の間に多く見られる
- 現代の和室では装飾的に残ることはあるが、機能的な寝所との連絡はほとんどない
帳台構えは書院造の発展とともに確立した造作で、武家社会の礼式や格式を空間的に表現する重要な役割を担っていました。現代では旅館の上質な和室や文化財建造物に見られる程度ですが、日本の室礼(しつらい)文化を知るうえで欠かせない概念です。
使い方・例文
城や武家屋敷の書院座敷で、上段の間の奥に設けられた格調ある引き戸のついた入り口が帳台構えで、主人の寝所や休息所に通じる格式の高い造作です。
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