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懸魚とは?

げぎょ

懸魚とは、日本の伝統建築において屋根の妻側(切妻・入母屋など)の破風板下に取り付けられる装飾的な木製板で、火除けの意味も持ちます。

懸魚(げぎょ)は、日本の伝統的な木造建築における妻飾り(つまかざり)の一種で、切妻・入母屋・比翼入母屋などの屋根の妻側に設けられた破風板(はふいた)の端部・中央部に取り付けられる装飾板です。その名称は「魚を懸ける」に由来し、木が火に弱いため、水に縁のある魚を象徴的に飾ることで火難を除けるという意味(防火の呪術的意義)があるとされています。

懸魚の形状はさまざまあり、代表的なものとして以下が挙げられます。

  • 蕪懸魚(かぶらげぎょ):カブ(蕪)の形に彫られた最もシンプルな型。
  • 三花懸魚(みつばなげぎょ):蕪懸魚に草花文様を加えた形。
  • 猪目懸魚(いのめげぎょ):ハート形(猪の目)の透かし彫りを入れたもの。社寺建築に多い。
  • 梅鉢懸魚(うめばちげぎょ):梅の花をかたどった六角形。天満宮など梅にゆかりある神社に用いられる。

懸魚は神社・仏閣・城郭・書院造りなど格式の高い建築に多く見られ、時代や地域によって意匠が異なります。装飾性だけでなく、破風板を雨水から保護する実用的な機能も担っています。国宝・重要文化財の建築物を観察する際にも、懸魚の形状と意匠は建築年代や様式を読み解く手がかりになります。

使い方・例文

神社の拝殿を正面から見ると、屋根の三角形部分(妻側)の破風板中央に取り付けられた装飾的な木製板が懸魚です。

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