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小面とは?

こおもて

小面とは、能楽で用いられる面(おもて)の一種で、清楚で美しい若い女性を表現する代表的な女面です。

小面(こおもて)は、能楽において用いられる面(おもて)の一種で、若く美しい女性を表現するための代表的な女面です。能面の中でも特に格が高い面として扱われており、「小面に始まり小面に終わる」とも言われるほど、能面の理想形とされています。

小面の特徴は、その表情の微妙さにあります。正面から見ると無表情にも見えますが、面を少し上に向けると「照り」と呼ばれる明るく喜んだ表情に、少し下に向けると「曇り」と呼ばれる悲しみを帯びた表情に見えるという不思議な特性を持っています。この視覚的変化は能面師の高度な彫刻技術によって生み出されるもので、能の舞台上での照明や角度によって豊かな感情表現を可能にします。

能楽の演目では、小面は生きている若い女性の役に多く使われます。一方、死者や霊となった女性には別の面が使われることが多く、小面はあくまで現世の若い女性を象徴します。

能面の制作は専門の能面師が担い、伝統的な技法と材料(主にヒノキ)を用いて一つひとつ手作りされます。優れた小面は国の重要文化財に指定されているものも多く、芸術品としての価値も高い伝統工芸品です。

使い方・例文

能の「羽衣」や「井筒」などの演目では小面が使われることがあり、舞台上で面の角度が変わるたびに表情が変化して見える演出が観客を魅了します。

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