安全基地とは?
あんぜんきち
安全基地とは、子どもが安心して探索・冒険できるよう、いつでも戻れる心理的・物理的な拠りどころとなる存在や場所のことです。
安全基地(secure base)は、愛着理論を提唱したジョン・ボウルビィが用いた概念で、メアリー・エインズワースの研究によってさらに発展しました。
幼い子どもは養育者を安全基地として、そこから外の世界を探索し、不安になると戻ってきます。この繰り返しの中で「自分は守られている」という感覚が育ち、安定した自己形成や対人関係の基盤となります。
安全基地の機能としては、次の点が重要とされています。
- 子どもが戻ってきたときに温かく受け入れる「避難港」としての役割
- 探索や挑戦を後押しする心理的サポート
- 子どもの感情を調整・共感する応答性
- 予測可能で一貫した関わりによる信頼感の形成
成人の関係にも応用されており、パートナーや友人が安全基地となることで、個人はより主体的に社会や仕事に取り組めるとされます。心理療法の場面では、治療者が来談者にとっての安全基地となることが、回復の重要な要因のひとつと考えられています。
使い方・例文
職場でミスをして落ち込んだとき、話を否定せずに聞いてくれる上司や友人が「安全基地」として機能し、再び前向きに取り組む力を与えてくれる、という場面がその典型例です。
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