太陽同期軌道とは?
たいようどうきこどう
太陽同期軌道とは、衛星が地球のどの地点も常にほぼ同じ太陽光の角度で観測できるよう設計された特殊な極軌道のことです。
太陽同期軌道(Sun-Synchronous Orbit、略称SSO)とは、地球を周回する人工衛星の軌道の一種で、衛星の軌道面が地球の公転に合わせて少しずつ回転し、太陽と軌道面の角度(太陽光の入射角)が常にほぼ一定に保たれる軌道です。
地球は太陽の周りを約365日かけて公転しているため、何もしなければ地球の軌道面に対する太陽の方向は毎日約1度ずつ変化します。太陽同期軌道では、地球の赤道部分のふくらみによる重力の影響(摂動)を利用して、軌道面が1日に約0.9856度ずつ西から東へ回転するよう設計されています。この回転速度が地球の公転速度と一致するため、軌道面と太陽の関係が常に同じに保たれます。
太陽同期軌道が利用される主な理由は以下のとおりです。
- 地表の同じ地点を毎回ほぼ同じ太陽照射条件で撮影・観測できる
- 時刻の変化による影や照明条件の差が生じにくく、画像比較が容易
- 衛星の太陽電池パネルが継続的に太陽光を受けやすい
地球観測衛星・気象衛星・偵察衛星・環境モニタリング衛星などで広く採用されており、高度600〜800km程度の軌道傾斜角が約97〜98度の極軌道がその典型です。日本の「だいち」シリーズなどもこの軌道を使用しています。
使い方・例文
地球観測衛星が太陽同期軌道を使うと、森林・農地・海岸線などを毎回同じ時刻・同じ光の条件で撮影できるため、季節や年をまたいだ土地変化の比較分析に適しています。
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