天武天皇とは?
てんむてんのう
天武天皇とは、7世紀後半の日本の天皇で、壬申の乱に勝利して皇権を強化し、律令国家の礎を築いた君主です。
天武天皇(生年不詳〜686年)は、飛鳥時代の日本の天皇であり、在位は673年から686年です。天智天皇の弟にあたり、本名は大海人皇子(おおあまのおうじ)といいます。
天武天皇を語るうえで外せないのが672年の壬申の乱です。天智天皇の死後、後継をめぐって大友皇子(弘文天皇)と争い、東国の豪族を味方につけて勝利しました。この乱は日本史上最大規模の内乱のひとつとされ、天武はその勝者として強大な権力を手中に収めました。
即位後は皇権の絶対化を推進しました。主な施策として以下が挙げられます。
- 八色の姓(やくさのかばね)の制定:氏族の序列を整理し、皇族・貴族の位階を明確化しました。
- 律令編纂の着手:後に持統・文武天皇期に完成する大宝律令の基礎を準備しました。
- 『古事記』・『日本書紀』の編纂命令:国家の歴史書作成を命じ、天皇中心の歴史観の確立を図りました。
- 仏教の保護:国家仏教の振興を進め、護国の寺院整備を推進しました。
天武天皇の治世は、豪族連合から天皇専制へと移行する日本古代国家の重要な転換点であり、後の奈良時代・平安時代の律令体制に直結する制度的基盤を整えました。
使い方・例文
日本史の飛鳥・奈良時代の学習で必ず登場し、壬申の乱や律令制度の成立を理解するうえで中心的な人物として扱われます。
この用語をシェア
最終更新: