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墨磨とは?

すみすり

墨磨とは、書道で固形の墨(墨塊)を硯に水を加えながら丁寧に磨ることで液状の墨汁を作る作業、またはその行為そのものを指します。

墨磨(すみすり・ぼくま)は、書道における準備作業のひとつで、固形の墨(墨塊・墨条)を硯の海(くぼんだ部分)に少量の水を加えながら円を描くように力を入れすぎずゆっくり磨り、適度な濃さの墨液を作るプロセスです。

墨磨には単なる準備以上の意義があるとされています。

  • 精神的準備:墨を磨る時間が書を始める前の心を落ち着け、集中状態へ移行する儀礼的な役割を果たすとされる。
  • 墨色の調整:磨る時間・力・水の量によって濃墨・淡墨を使い分けられ、作品表現の幅が広がる。
  • 墨の粒子の均一化:丁寧にゆっくり磨ることで煤の粒子が細かく均一になり、滑らかで美しい墨色が生まれる。

良い墨磨のポイントは「力を入れすぎない・急がない・水を一度に入れすぎない」の三点です。硯の質(端渓・雨畑など銘硯)によっても磨れた墨の発色が変わります。現代では市販の液体墨汁が普及しており手軽に使えますが、書道愛好家や競書・展覧会出品作品では固形墨を磨った墨液が深みのある色調を生むとして今も好まれます。墨磨の習慣は日本・中国・朝鮮半島の伝統書道に共通する文化的所作です。

使い方・例文

書道の稽古前に硯の上で固形墨をゆっくり磨ることで、市販の墨汁では出にくい深い漆黒色と適度なとろみを持つ墨液が得られ、筆の運びにも影響します。

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