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増村紀一郎とは?

ますむらきいちろう

増村紀一郎とは、日本の漆工芸家で、肌艶の美しい蒔絵作品を手がけ重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された人物です。

増村紀一郎(ますむらきいちろう、1941〜2019年)は、日本の漆芸分野を代表する工芸家です。東京都出身で、東京芸術大学で漆芸を学び、以降一貫して蒔絵中心とした漆工芸の制作・研究に携わりました。

蒔絵(まきえ)とは、漆で文様を描き、乾かないうちに金・銀・色粉などを蒔き付けて表面を装飾する日本独自の漆工技法です。増村はこの中でも特に「高蒔絵」と「研出蒔絵」の技術を高度に修得し、繊細かつ立体感のある表現を追求しました。

彼の作品の特徴として、以下の点が挙げられます。

  • 精緻な金粉使いによる文様の深みと輝き
  • 自然の草花・鳥・抽象的な造形を題材にした独創的なデザイン
  • 伝統技法を厳格に守りながらも現代的な感性を融合させた表現

東京芸術大学の教授として後進の指導にもあたり、漆芸分野における教育・普及にも大きく貢献しました。2008年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、国内外の美術館・博物館に作品が収蔵されています。日本の漆芸技術の継承と国際的な発信に尽力した人物として高く評価されています。

使い方・例文

「工芸美術の展覧会で増村紀一郎の蒔絵箱が展示されると、細密な金粉の輝きと漆黒との対比の美しさに来場者が足を止めます。」

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