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増四度とは?

ぞうしど

増四度とは、音楽理論における音程の一種で、完全四度より半音広い音程であり、不協和音の代表として「悪魔の音程」とも呼ばれます。

増四度(ぞうしど、Augmented Fourth)は、音楽理論における音程の一つで、完全四度より半音広い音程のことです。具体的には、ドからファ♯(またはソ♭)の関係がこれにあたります。同じ音のへだたりを「減五度」(ミ♭からラなど)と呼ぶこともあり、この二つの音程は異名同音の関係にあります。

増四度は全音6個分(半音6個分)の音のへだたりを持ち、オクターブを正確に二分する特殊な音程です。この対称性から「三全音(トライトーン、Tritone)」とも呼ばれます。西洋音楽の歴史では、この音程が生み出す強い緊張感から「悪魔の音程(Diabolus in Musica)」と称され、中世・ルネサンス期の対位法ではその使用が厳しく制限されていました。

しかし、バロック時代以降は不協和音の解決技法が発展し、増四度は積極的に活用されるようになります。特に属七和音(ドミナント・セブンス・コード)の中に含まれ、和音が主和音へ解決する際の緊張と解放の原動力となっています。ジャズやブルースでは増四度を含む音使いが特有の「ブルーノート」感を生み出す重要な要素です。

現代のロックやメタルでも、この音程が持つ不安定でダークな響きが好んで使われており、リフや旋律の中に意図的に増四度を組み込む手法が一般的です。音楽理論を学ぶ上で最も重要な音程の一つとされています。

使い方・例文

ピアノで「ド」と「ファ♯」を同時に弾くと増四度の響きが確認できます。ジャズのスタンダード曲「マリア」(ウエスト・サイド・ストーリー)の出だしのメロディーが増四度の跳躍として知られています。

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