喜多川歌麿とは?
きたがわうたまろ
喜多川歌麿とは、江戸時代後期を代表する浮世絵師で、女性の美を繊細に描いた美人画の大家として世界的に知られています。
喜多川歌麿(きたがわ うたまろ、生年不詳〜1806年)は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。江戸を拠点に蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)のもとで頭角を現し、女性の姿を描いた美人画で圧倒的な人気を誇りました。
歌麿の革新は、人物の大首絵(おおくびえ)という表現形式にあります。従来の全身像から上半身・顔部分を大きくクローズアップすることで、女性の表情や内面的な情感を繊細に表現することに成功しました。雲母(きら)摺りと呼ばれる豪華な技法を用いた作品は特に高く評価されています。
代表作には「婦女人相十品」「高名美人六花撰」などのシリーズがあり、茶屋の娘・芸者・遊女など様々な女性を生き生きと描きました。また虫や貝などの博物画的な作品も残しています。
歌麿の作品は19世紀後半のヨーロッパで「ジャポニスム」の流行を支えた浮世絵の代表格の一つとなり、マネやドガ、ロートレックなど印象派・後期印象派の画家たちにも影響を与えました。現在も世界各地の美術館に作品が所蔵されています。
使い方・例文
浮世絵展覧会や日本美術を紹介する本には必ずといってよいほど歌麿の美人画が登場します。また、紙幣や切手のデザインにも浮世絵が採用される際に参照される代表的作家の一人です。
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