千両みかんとは?
せんりょうみかん
千両みかんとは、落語の古典演目のひとつで、病で伏せる若旦那が真冬にみかんを欲しがり、番頭が奔走して手に入れる顚末を描いた人情噺です。
千両みかん(せんりょうみかん)は、上方落語・江戸落語に伝わる古典落語の演目です。大店の若旦那が何か食べたいものがあると言いながら言い出せずにいるところ、ようやく「みかんが食べたい」と打ち明けます。しかし時は真冬、みかんは季節外れで市場には出回っていません。
主人から「どんな値段を払っても構わない」と言われた番頭は、江戸中・大坂中を探し回り、ついにある商家の土蔵に保存されていた一房のみかんを見つけます。その値段は千両という法外なもの。それでも主命とあって番頭は買い求め、若旦那のもとへ届けます。若旦那はみかんを食べ終えると、さっぱりと元気になります。
この噺の聴きどころは、
- 若旦那の純粋なわがままと大店の財力の対比
- 番頭の忠実な奔走ぶりと苦労話
- 季節外れの品を法外な値で手に入れるという非日常のおかしさ
- 噺家によってオチの内容が異なり、様々な演じ方がある点
江戸・大坂の商家文化を背景に、金の力と人情・主従関係が絡み合う噺として、現代の落語会でも人気の高い演目です。
使い方・例文
「千両みかんみたいな話で、手に入らないものほど欲しくなるのは人の常だ」というように、希少性や欲望を語る文脈で引き合いに出されることがあります。落語鑑賞の場では演者による演出の違いを楽しむ演目としても知られています。
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