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十一面観音とは?

じゅういちめんかんのん

十一面観音とは、頭部に11の顔を持つ観音菩薩の一形態で、あらゆる方向の衆生を救うとされる仏教の菩薩です。

十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、大乗仏教における観音菩薩の変化身(へんげしん)のひとつで、頭頂に11の顔(面)を持つことを特徴とする尊格です。正面の本面のほか、頭部に配された10の化仏面が四方八方を向き、どの方向の衆生をも救済できることを象徴しています。

インド密教経典に起源を持ち、7世紀ごろに中国を経て日本に伝来しました。日本では奈良時代から平安時代にかけて広く信仰され、多くの寺院で本尊として祀られています。代表的な像としては、奈良・長谷寺や京都・六波羅蜜寺の十一面観音像が挙げられます。

11の面はそれぞれ役割が異なるとされ、代表的な区分には次のものがあります。

  • 慈悲面(前面):善根を増長させる
  • 瞋怒面(左側):悪を折伏する
  • 白牙上出面(右側):清浄な行いを促す
  • 暴悪大笑面(後面):功徳を与える
  • 仏面(頂上):最高の悟りを示す

日本の仏教彫刻における十一面観音像は、優美な立像が多く、芸術的にも高い評価を受けています。仏教と民間信仰の両面で、病気平癒・現世利益・安産などに霊験があるとして、現在も広く信仰されています。

使い方・例文

奈良の長谷寺を参拝した際に、巨大な十一面観音像を目の前にして、その荘厳さに圧倒されたという体験談でよく登場します。また、博物館の仏教美術コーナーで「白鳳時代の十一面観音立像」として展示されることもあります。

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