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包括利益とは?

ほうかつりえき

包括利益とは、企業の一会計期間における純資産の変動額のうち、株主との取引以外の要因によるすべての変動を含んだ利益の概念です。

包括利益とは、ある会計期間において企業純資産が増減した額のうち、株主への配当増資自己株式取得といった株主との資本取引を除いたすべての変動を合計した概念です。従来の「当期純利益」に加えて、損益計算書には計上されないものの純資産に影響を与える項目(その他の包括利益)を含む点が特徴です。

その他の包括利益に含まれる主な項目は以下のとおりです。

  • その他有価証券評価差額金: 保有する有価証券の時価変動による評価差額。
  • 繰延ヘッジ損益: ヘッジ会計を適用した場合のヘッジ手段の評価差額。
  • 為替換算調整勘定: 海外子会社の財務諸表を円換算する際に生じる差額。
  • 退職給付に係る調整額: 退職給付債務の数理計算上の差異など。

包括利益の概念は国際会計基準(IFRS)に由来し、日本でも2011年3月期から一定規模以上の企業に「包括利益計算書」または「純損益および包括利益計算書」の開示が義務付けられました。当期純利益だけでは見えにくい、時価評価や為替変動の影響を含めた企業の実態をより広く把握できるという意義があります。

使い方・例文

海外事業を展開する企業では、円高・円安の影響が為替換算調整勘定を通じて包括利益に反映されるため、純利益と包括利益の間に大きな差が生じることがあります。

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