内集団バイアスとは?
ないしゅうだんばいあす
内集団バイアスとは、自分が属する集団のメンバーをそれ以外の集団のメンバーよりも好意的に評価・優遇しやすい心理的傾向のことです。
内集団バイアス(in-group bias)は、社会心理学の概念で、人が自分の所属する集団(内集団)のメンバーに対して、外部の集団(外集団)のメンバーよりも好意的な評価や感情、優遇行動を示す傾向を指します。
この現象は、社会的アイデンティティ理論(タジフェルとターナーが提唱)によって説明されます。人は自身の社会的アイデンティティを維持・強化しようとするため、自分が属するグループを「よいグループ」として位置づけ、他のグループと差別化しようとするのです。
内集団バイアスが現れる主な場面は次のとおりです。
- 同じ学校・会社・地域出身者への親近感
- 同じ民族・宗教・国籍への信頼の高さ
- 採用・昇進場面での意識的・無意識的な優遇
- スポーツ観戦での自国選手や応援チームへの肩入れ
内集団バイアスは差別・偏見・ステレオタイプと深く結びついており、組織内のエコーチェンバー現象や社会的な分断を助長することがあります。一方で、仲間意識や協調行動を生み出す社会的な接着剤としての側面もあります。このバイアスを意識的に認識することが、公正な判断や多様性への理解を深める第一歩となります。
使い方・例文
「採用面接で出身校が同じ候補者を高く評価してしまうのは、内集団バイアスの典型的な例といえる」のように、無意識の偏見を解説する場面でよく使われます。
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