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全体主義とは?

ぜんたいしゅぎ

全体主義とは、国家や共同体の利益を個人の自由より絶対的に優先し、政治・経済・文化を一元的に支配する政治体制です。

全体主義(totalitarianism)とは、国家・党・イデオロギーが個人の生活のあらゆる側面を支配・管理しようとする政治体制・思想を指します。個人の権利自由は国家全体の利益に従属するとされ、反対意見や多元的な価値観を認めない点が特徴です。

全体主義の主な特徴には以下が挙げられます。

  • 強力な独裁的指導者または一党による独占支配
  • 国家による経済・教育・メディア・宗教の統制
  • 秘密警察や監視による国民の監視と反体制派の弾圧
  • 大衆動員・プロパガンダによる体制への同意強制
  • 単一のイデオロギーへの服従要求

20世紀の代表的な全体主義体制として、ナチス・ドイツ(国家社会主義)、ファシスト・イタリア(ファシズム)、ソ連のスターリン体制(共産主義の変質)などが歴史上の事例として挙げられます。政治学者のハンナ・アレントは著作『全体主義の起源』において、全体主義がいかにして成立・機能するかを詳細に分析しました。

全体主義は権威主義と混同されることがありますが、権威主義が私的領域への干渉を一定程度認めるのに対し、全体主義は文化・思想・私生活に至るまで国家が介入しようとする点でより徹底した支配を意味します。現代でも全体主義的傾向を持つ政権の分析に際してこの概念は重要な視点を提供しています。

使い方・例文

近現代史の授業や政治思想を解説する書籍で、ナチズムやスターリニズムの特徴を説明する際に全体主義という概念が用いられる場面で登場します。

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