人情話とは?
にんじょうばなし
人情話とは、落語の演目のジャンルのひとつで、笑いよりも人間の情や心の機微を丁寧に描き、聴衆の涙を誘うような人間ドラマを軸とした噺です。
人情話(にんじょうばなし)は、落語の演目を大まかに分類したときのジャンルのひとつです。笑いを主体とした滑稽噺(こっけいばなし)とは対照的に、人間同士の情愛・義理・悲哀・葛藤といった感情を丁寧に描くことを主眼とした噺を指します。
人情話の特徴として、登場人物の心理描写が細かく、ストーリーの起伏が大きい点があります。親子の情愛、夫婦の別れ、義理と人情の板挟みなど、日常生活の中に潜む深い感情が題材とされることが多く、演じる側には高い表現力が求められます。
代表的な人情話の演目には以下のものがあります。
- 「芝浜(しばはま)」:大晦日の夫婦の情愛を描いた名作
- 「文七元結(ぶんしちもっとい)」:義侠心と人情の厚さを題材にした噺
- 「子別れ(こわかれ)」:別れた親子の再会を描く
- 「品川心中(しながわしんじゅう)」:遊郭を舞台にした心中未遂の噺
人情話は通常、演技時間も長く、真打クラスの噺家が寄席のトリや独演会で演じることが多い演目です。聴衆が笑いながらも最後には胸を打たれるという、落語ならではの味わいがあります。
使い方・例文
落語の独演会で「今夜のトリは人情話の名作『芝浜』を演じます」とアナウンスされるような場面で登場する言葉です。
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