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予定調和とは?

よていちょうわ

予定調和とは、もともと哲学上の概念で、今日では「最初から結末が見えていて意外性がない展開」を批判的に指す言葉として広く使われています。

予定調和(よていちょうわ)は、もともとドイツ哲学ゴットフリート・ライプニッツが提唱した形而上学概念に由来します。ライプニッツは、世界を構成する「モナド」(単子)はそれぞれ独立しているにもかかわらず、神が創造時にあらかじめ設定した調和(予定された調和)によって相互に一致した動きをすると説きました。これが「予定調和(préétablie harmonie)」の本来の意味です。

哲学的文脈では心身問題の解決策として提唱されたこの概念ですが、日本語では転じて「あらかじめ結論や結末が決まっていて、その通りに事が運ぶこと」という意味で日常的に用いられるようになりました。多くの場合、次のような否定的・批判的なニュアンスを帯びます。

  • 議論や交渉が形式的に行われても、実質は最初から合意が決まっている
  • 物語やスポーツ試合の展開が読めてしまい、意外性や緊張感がない
  • 組織の会議や審議が、実力者の意向を追認するだけで機能していない
  • 社会や制度の変化が、既得権益を守る方向に収束してしまう

似た表現に「出来レース」がありますが、予定調和は必ずしも意図的な操作を前提とせず、慣習や構造的な力学によって結果が収束してしまう状況にも使われる点で若干ニュアンスが異なります。文化・政治・エンタメ批評において頻繁に登場する言葉です。

使い方・例文

「委員会の審議は予定調和で、反対意見が出ても最終的には原案通りに可決された」のように、結論ありきで議論が形骸化している場面で用いられます。

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