乳香とは?
にゅうこう
乳香(にゅうこう)は、カンラン科のボスウェリア属の樹木から採取される樹脂系の香料・生薬で、古代から世界各地で宗教儀礼や医薬に用いられてきた貴重な香材です。
乳香(にゅうこう)は、アフリカ東部(ソマリア・エチオピアなど)や中東(イエメン・オマーンなど)に自生するボスウェリア属(Boswellia)の樹木の樹皮に傷をつけて採取した樹液が固まったものです。英語ではfrankincense(フランキンセンス)またはolibanum(オリバナム)と呼ばれます。
乳香は古代から世界的に珍重されてきた香料のひとつで、その歴史は数千年に及びます。古代エジプトではミイラの防腐処理や宗教儀礼に用いられ、古代ローマでは神殿での焚き香として重要な交易品でした。キリスト教の伝承では、東方の三博士がイエス・キリストの誕生に際して乳香・没薬・黄金を捧げたとされており、乳香の宗教的価値の高さが伺えます。
漢方・東洋医学では乳香は活血(かっけつ)・止痛・消腫(しょうしゅ)の効果があるとされ、血行促進・痛み止め・炎症抑制を目的として使われます。打撲・関節痛・血行不良などに対応する処方に配合されることがあります。
現代では、乳香は以下のような用途で用いられています。
- アロマテラピー(精神安定・瞑想・スキンケアへの応用)
- お香・薫香(宗教儀礼・空間演出)
- 漢方・民間療法(外用・内服)
- 香水・化粧品の原料
乳香の主な有効成分はボスウェリン酸で、抗炎症・抗腫瘍作用についての研究も進んでいます。
使い方・例文
「アロマテラピーで乳香(フランキンセンス)を焚いてリラックスする」「お寺や教会で焚くお香の原料として乳香が使われている」のような場面で登場します。
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