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ローランドの歌の主人公ローラン (歴史上のモデル)とは?

ろーらんろーらんのうたのしゅじんこう

ローランフランク王国の辺境伯として実在した武将で、中世叙事詩「ローランの歌」の主人公となったモデルとなった人物です。

「ローランの歌」の主人公ローランのモデルとなった人物は、フランク王国の辺境伯(マルクラーフ)として実在した武将と考えられています。歴史的記録によると、778年にシャルルマーニュ(カール大帝)のイベリア遠征の帰路、ピレネー山脈のロンスヴォーで起きた戦闘において、バスク人の奇襲によって後衛部隊とともに命を落とした人物がいたとされ、これがローランのモデルと目されています。

歴史上のローランに関する一次史料は非常に乏しく、その詳細な生涯は不明な点が多いです。フランク王国の年代記である「アインハルトの伝記」には、この戦闘での戦死者として「ブルターニュ辺境伯ロトランドゥス」の名が短く記されているのみです。実際の敵はバスク人であったにもかかわらず、後の叙事詩ではイスラーム教徒(サラセン人)に改変されており、当時の十字軍思想を反映した文学的脚色がなされています。

「ローランの歌」が成立したのは11世紀頃とされ、実際の出来事から約300年が経過していました。叙事詩の中でローランは、オリファン(象牙のホルン)を最後まで吹くことを拒んで玉砕する誇り高い騎士として描かれており、騎士道精神の象徴となっています。

実在のモデルと文学上の人物像の間には大きな乖離がありますが、ローランは中世ヨーロッパにおける英雄伝説の形成を考える上で重要な存在です。

使い方・例文

中世ヨーロッパ文学や騎士道物語を学ぶ際に、「史実と伝説の間にある人物」として取り上げられます。フランス文学・歴史の授業でも、シャルルマーニュ伝説の文脈でローランのモデルとなった実在の武将が言及されることがあります。

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