リベラル国際秩序とは?
りべらるこくさいちつじょ
リベラル国際秩序とは、第二次世界大戦後にアメリカを中心として構築された、自由貿易・民主主義・法の支配・多国間協調を基盤とする国際的な枠組みです。
リベラル国際秩序(Liberal International Order、LIO)とは、第二次世界大戦後の1940年代後半以降にアメリカのリーダーシップのもとで形成された国際システムを指す概念です。自由主義的な価値観(民主主義・人権・法の支配・自由市場)と多国間主義(国際機関を通じた協調)を柱としています。
リベラル国際秩序の主な構成要素は以下の通りです。
- 国連・WTO・IMF・世界銀行などの国際機関による多国間ガバナンス
- 自由貿易体制とグローバルなサプライチェーンの発展
- NATO等の安全保障同盟による集団防衛
- 民主主義・人権規範の国際的な普及と促進
この秩序はブレトンウッズ体制(1944年)やマーシャルプラン(1948年)に始まり、冷戦終結後の1990年代にその影響力は頂点に達しました。しかし2010年代以降、中国・ロシアの台頭、アメリカ国内の孤立主義の再興、そしてポピュリズムの世界的な拡大によってその基盤が揺らいでいると広く指摘されています。
学術的には「覇権安定論」(強大な覇権国が秩序を維持するという理論)の観点から分析されることも多く、アメリカが相対的に力を失うにつれて秩序が動揺するという議論が活発になっています。現在は「ポスト・リベラル秩序」への移行という文脈でも論じられています。
使い方・例文
「中国やロシアの台頭により、リベラル国際秩序の維持が困難になっているという議論が国際政治学者の間で高まっている」のように使われます。
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