本文へスキップ

ヨルン・ウツソンとは?

よるんうつそん

ヨルン・ウツソンとは、世界遺産にも登録されたシドニー・オペラハウスを設計したデンマークの建築家で、20世紀建築史に革命をもたらした巨匠です。

ヨルン・ウツソン(Jørn Utzon、1918〜2008年)はデンマークコペンハーゲン生まれの建築家で、シドニー・オペラハウス(1973年完成)の設計者として世界的に知られています。コペンハーゲン王立芸術アカデミーで建築を学び、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトのもとで研鍛錬を積んだのち、独立して実験的な設計活動を展開しました。

1956年、オーストラリア政府が行ったシドニー・オペラハウスの国際設計競技にウツソンは応募し、破格の発想で描いた貝殻状のシェル屋根が審査委員のひとり、エーロ・サーリネンに認められて優勝します。当時は設計図というよりスケッチに近い段階での採用だったため、完成まで長い技術的試行錯誤が続きました。シェルの形状は最終的に「球体の一部を切り取る」という幾何学的解法によって実現されています。

ウツソンはコスト超過と政治的対立から1966年に建設途中でプロジェクトを離れ、その後オーストラリアに戻ることはありませんでした。それでも彼の設計思想は建物に生き続け、2003年にプリツカー建築賞を受賞。同賞委員会は「建物は完成しているが建築家の名声はまだ完成していなかった」と異例のコメントをしています。シドニー・オペラハウスは2007年にユネスコ世界文化遺産に登録され、20世紀建築の傑作として揺るぎない評価を得ています。

使い方・例文

建築の教科書や世界遺産の解説でシドニー・オペラハウスが取り上げられるとき、その設計者としてヨルン・ウツソンの名前が必ず登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語