ヤコボ・アルベンスとは?
やこぼあるべんす
ヤコボ・アルベンスとは、グアテマラの民主的に選ばれた大統領で、農地改革を推進したが米国主導のクーデターにより失脚した20世紀中南米史の重要人物です。
ヤコボ・アルベンス(Jacobo Árbenz Guzmán、1913〜1971年)はグアテマラの軍人・政治家で、1951年から1954年まで大統領を務めました。民主的な選挙で選ばれた指導者として、グアテマラに社会改革をもたらそうとしました。
アルベンスの最大の政策は農地改革です。未利用の大農園を接収して農民に再分配するこの政策は、多くの農民に支持された一方、当時グアテマラの広大な土地を保有していたアメリカ系企業ユナイテッド・フルーツ社の利権を直撃しました。
ユナイテッド・フルーツ社はアメリカ政府に働きかけ、アルベンス政権がソ連の影響下にある「共産主義政権」であるとのレッテルを貼ることに成功しました。冷戦の文脈でこれを受け入れたアメリカのCIAは1954年に反政府勢力を支援するクーデター工作(「PBSUCCESS作戦」)を実行し、アルベンスは失脚・亡命を余儀なくされました。
この出来事は冷戦期の米国による中南米への介入の典型例として、また多国籍企業と政府権力の癒着の問題として、今日も研究・議論されています。2011年にはグアテマラ政府がアルベンスの名誉を回復する声明を出しました。
使い方・例文
中南米の現代史や冷戦期のCIA工作について学ぶ文脈で、アルベンスの失脚は「バナナ共和国」問題の具体例として紹介されます。
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