ミメーシスとは?
みめーしす
ミメーシスとは、古代ギリシャ哲学に由来する「模倣・再現」を意味する概念で、芸術が現実を写し取る働きを指します。
ミメーシス(mimesis)とは、古代ギリシャ語で「模倣(もほう)」「再現」を意味する言葉で、芸術・文学・哲学において現実世界を写し取る働きや表現形式を指す重要な概念です。
この概念を体系的に論じたのはプラトンとアリストテレスです。プラトンは、芸術は「イデア(真の実在)」を模倣した現実世界をさらに模倣したものだとして、芸術を二重の模倣・虚偽と批判しました。一方アリストテレスは『詩学』の中でミメーシスを肯定的に捉え、人間には生まれながらに模倣本能があり、悲劇などの芸術は現実を模倣することで観客に「カタルシス(感情の浄化)」をもたらすと論じました。
ミメーシスの概念は後世の文学理論・芸術論に大きな影響を与えました。文学批評家エーリッヒ・アウエルバッハは著書『ミメーシス』(1946年)で、ホメロスから近代文学に至る西洋文学における現実の描写・再現の歴史を分析しました。
現代では以下のような文脈でも使われます。
- 演劇・映画における「写実的表現」
- 言語学における「音象徴(オノマトペ)」
- 社会学における「他者の行動を模倣する人間の社会的行動」
芸術と現実の関係を問う基本的な哲学概念として、文学・美学・メディア論などで今も参照されています。
使い方・例文
文学の授業でミメーシスの概念を学ぶ際、小説が現実をどのように再現・変形して描くかという問いが出発点になります。
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